〈ストレスチェック〉現場でどう活かす?改善への集団分析活用事例①

 

集団分析は、職場の「健康状態」を映し出すレントゲンのようなもの。

異常が見つかったときに、どんな「治療(=改善策)」が効果的なのか、3つの事例を2回にわたってお伝えしていきます。

 

 

【事例1】コミュニケーションと業務整理で「心の余裕」を取り戻す

 

ある企業で、特定の部署において「仕事の量」「人間関係」の

ストレス値が突出して高いことがわかりました。

そこで、現場の「スキル」と「仕組み」の両面からアプローチを行いました。

 

 

・管理職へのメンタルヘルス研修

上司が部下のサインに気づき、適切にサポートできるよう

「コミュニケーションスキル」と「ストレスマネジメント」を再学習。

現場の風通しを良くする土壌を整えました。

 

 

・タスクの「見える化」と優先順位の整理

誰が何を抱えているかをホワイトボードやツールで共有。

業務に優先順位をつけることで、闇雲に忙しい状態を脱し、

チーム全体で「今はこれを頑張ろう」という一体感が生まれました。

 

 

 

 

 

【事例2】体制の抜本的見直しで「高ストレス」の連鎖を断つ

 

別の企業では、特定の部署に「高ストレス者」が集中しているという

深刻な結果が出ました。

 

ここでは個人の努力に頼らず、組織としての構造改革を実施しました。

 

 

・業務分担の最適化と人員補充

「特定の誰か」に負担が集中し、それが周囲のストレスにも波及する悪循環を断つため、業務を再分配。

さらに、人員を補充することで物理的な負荷を軽減しました。

 

・「情報の壁」をなくすコミュニケーションの活性化

ストレスの原因が「何が起きているか分からない」という不安から来ていることも多いため、

定期的な会議や1on1を強化。情報の共有不足を解消することで、チームの安心感を高めました。

 

 

事例1・2の改善ポイント

【業務の棚卸しとシェア】

  • 業務の可視化: 誰がどのタスクにどれだけ時間をかけているかを「見える化」し、偏りがないか確認します。
  • スキルシェア: Aさんしかできない業務」をなくし、チーム全体でフォローし合える体制(マルチスキル化)を整えます。これにより、特定の人への集中を緩和します。

 

【心理的安全性を高める仕組み作り】

 

  • 1on1ミーティングの導入: 業務進捗だけでなく、困りごとを気軽に話せる定期的な対話の場を作ります。
  • サンクスカード・感謝の共有: 互いの貢献を称え合う仕組みを導入し、孤立感を解消して「支え合い」の文化を醸成します。

分析結果は「対話」のきっかけ

 

これら2つの事例に共通しているのは

「数字を見て終わりにせずに、具体的なアクションに繋げた」

という点です。

 

集団分析の結果は、会社側が一方的に押し付けるためのものではありません。

結果を材料にして、産業医や現場のメンバーと「どうすればもっと働きやすくなるか」を対話する。

 

そのプロセス自体が、従業員への最大のサポートになります。

 

 

現場で実行できるより効果的な改善を重ねるための

情報を、集団分析から得ましょう。

 

職員の一人一人がパフォーマンスをしっかり発揮できる職場づくりに繋がります。

 


 

ストレスチェック制度実施義務の対象事業所が、常時50人以上の従業員を労働者を雇用する事業場から、50人未満も含むすべての事業場に拡大されます。

施行はいつからか、対象者は誰なのか、何をすればいいのか、産業医がいない場合の実施者や医師面接をどうするか、集団分析の読み解き方とその活用などをこころ塾と学びませんか。

また、こころ塾は、ストレス対処やメンタルヘルスケア、職場の取り組みサポートをしています。メンタル不調を未然予防して高ストレス者割合を減らしたり、休職や退職を減らしましょう。地元愛媛・松山で顔が見える丁寧なサポートを行います。こころ塾のEAP・従業員支援プログラム、外部相談窓口、ストレスチェック、高ストレス者面談、研修・セミナー、職場復帰支援について、お気軽にお問い合わせください。