〈ストレスチェック〉現場でどう活かす?改善への集団分析活用事例②

 

集団分析は、職場の「健康状態」を映し出すレントゲンのようなもの。

異常が見つかったときに、どんな「治療(=改善策)」が効果的なのか、

今回は「コントロール度」が低かった事例をお伝えします。

 

 

【事例3】やらされ感から、主体的な行動へシフトチェンジ

 

この企業では、主任級の職員において、

仕事の「コントロール度(裁量)」が低いことが分かりました。

 

 

決済や決定の判断に上席確認などのプロセスが多い為、

「仕事の自律性(自分で進め方を決められる度合い)」が低く、

やらされ感が強いと感じているようでした。

 

 

 

・「判断基準」の言語化(=透明性の向上)

「やらされ感」や「主体性のなさ」は、「なぜ差し戻されるのかが不明確」という不安が隠れている場合があります。

その改善策としては、上席が「どのような基準で判断しているか」をチェックリストやガイドラインとして

言語化することがおすすめです。部下は「言われた通りにする」のではなく、「基準を満たすために自ら工夫する」

という思考に切り替わり、心理的なコントロール感が増します。

 

・「権限委譲」の範囲をスモールステップで拡大

すべてのプロセスを変えずとも、「ここまでは自分の判断でOK」という範囲を一緒に決めます。

小さな成功体験の積み重ねが、「自分で仕事を作っている」という自律性を育てます。

 

 金額による閾値…「〇〇円未満の案件は担当者の判断で実施し、事後報告でOK」とする。

 

 方法の自由化…「ゴール(何を目指すか)」は上席が決定するが、その「プロセス(どう進めるか)」については担当者に一任する。

 

 上司の役割を「承認者」→「伴走者」へ…上司とのやり取りを、最終的なハンコをもらう直前ではなく企画の初期段階で行い、

   方向性をすり合わせる(プレ・プレゼン)習慣を作る。最後の最後でひっくり返るリスクが減り、担当者は「自分で描いた設計図」に

   自信を持って取り組めるようになる。

 

 

 

事例3の改善ポイント

 

意思決定プロセスの改善】 

  • 目標設定への参加: 上から指示を下すだけでなく、目標達成の方法を共に、またはチームで話し合って決めるプロセスを取り入れます。
  • プロセスの改善提案制度: 現場の「もっとこうしたい」という改善案を採用する仕組みを作り、自分たちで職場を変えられる実感を持てるようにします。

分析結果は「対話」のきっかけ

 

大事なのは「数字を見て終わりにせずに、具体的なアクションに繋げた」という点です。

 

集団分析の結果は、会社側が一方的に押し付けるためのものではありません。

結果を材料にして、現場の納得感をいかに作りながら「どうすればもっと働きやすくなるか」を改善していくという 

そのプロセス自体が、従業員への最大のサポートになります。

 

 

現場で実行できるより効果的な改善を重ねるための情報を、集団分析から得ましょう。

ぜひ、職員の一人一人がパフォーマンスをしっかり発揮できる職場づくりを推進してくださいね。

 


 

ストレスチェック制度実施義務の対象事業所が、常時50人以上の従業員を労働者を雇用する事業場から、50人未満も含むすべての事業場に拡大されます。

施行はいつからか、対象者は誰なのか、何をすればいいのか、産業医がいない場合の実施者や医師面接をどうするか、集団分析の読み解き方とその活用などをこころ塾と学びませんか。

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